クープは得意ですか?

先月は低温長時間で作るハード系、16穀米パンがありましたが

クープをいれるシーンがみなさん一番緊張されたようです。

講師からの注文も、生地を指でつぶさず、切り過ぎず、浅過ぎず、

手早く・・ととにかく多かったですしね。





 

 クープとはフランス語で「coupe」切られた、切ることといった意味があります。


パン生地にクープを入れると、火通りをよくする、見た目が美味しそうになる、パン生地を膨らませる役割があります。


とくにハード系にはクープが必須。

クープをいれたところから、中の湿った部分が表面に現れふくらんでいきますね。

もしも、クープをいれずにハードパンを焼くと、底や横からぼこぼこ膨らみ始めるので注意してください。



・・とはいってもクープってとても難しい。

柔らかい、べたつく生地を切るため、刃にくっついたり、力任せに生地をつぶしてしまったり・・。

イメージどおりにいきません。


それもそのはず「クープ1年」といって、職人さんでも一人前にクープが入れられるようになるまで1年はかかるという言葉があるくらいです。


ちなみに、クープだけ上手にできてもダメです。

 

発酵がしっかりとれてないと、入れたクープが開かないという現象が起きます。



「クープ」・・たった一本の切込みなのに、実に手ごわいですね!

 

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