【ショック!!食パンがへこむのどうして?】
以前、腰折れした食パンの写真が
送られてきました。
焼けた!と思ってパンを出すと、
しばらくするとくにゃ・・
とへこんだという写真です。
またカットすると、こんなふうに
くびれが出来たり、上部がへこんだり。
これら全部、腰折れ(ケーブイン)といいます。
食パンは、クラスト(皮)とクラム(中身)
の組織がしっかりしているからこそ、
四角い形を保っています。
特に皮があることで、しっかりとした
支えになっています。
ではどんな時に。腰折れが起きるのか
3つ挙げてみます。
①蒸気を吸ってしまう
焼けた直後は沢山の蒸気がたまっています。
それを、皮が吸収してしまいます。
そうならないために、焼けた直後にフタを開け
15cmほどの高さのある位置からドンっと
型を落として蒸気を抜きましょう。
②生焼け
オーブンの火力を把握せずに焼くと、生焼けに
なることがあります。
仮に外が色づいても、中に火が通っている
とは限りません。
指定の時間までしっかり焼きましょう。
もし表面が焦げてきたらアルミホイルをかけます。
反対に、全然色づかないときは、温度を上げて焼きましょう。
時間を延ばすよりは、温度を上げて時間内で
焼き上げる方が乾燥せずにすみます。
その他、具材を沢山詰めすぎた食パンや、
折り込みシートを使ったとき、
水分量の多い生地も、生焼けになりやすいので
気をつけましょう。
③過発酵の時
過発酵のグルテンは、組織が弱り支える力が
劣ります。
また、糖が酵母に食べられて少なく
なっている為、表面の色が付きにくい
状態にあります。
生地量と型のバランスを守り、適切な発酵状態
になるようにしましょう。
いかがでしたか?
・・と言っても、柔らかさを第一に、
クラストに色を付けずに、
水分を多く入れ、故意にへこませた
生パンも流行りましたね。
それは、もちろんありですよ!
今日の話は動画でも解説しています。
https://youtu.be/lrw3ciET2gs
参考にして下さい。